玲奈Side

「和也遅いなー。」

他の女の子と会ってたりー...
ってなわけないないっ!
何考えているんだかっ!

玲奈のばかばかばかっ!

─ガチャッ

あ、帰ってきた。

私は小走りで玄関まで向う。

「もうっ!なんでそんなに遅いわ...
け...?ええっ?」

和也の目が赤かった。
もしかしてあの和也が泣いた...の?

「どっどうしたの?」

「.....走りすぎて目に砂が入った。
腹減った。飯はまた玲奈が
作ってくれちゃったわけ?」

「うん、それってまずかったかなー...?」

「いや、そのほうがいい。いまは...
今日の飯ってなに?」

「グッグラタン?」

「何疑問形になってんだよ。てか、
ずっと玄関にいねえで早く
入るぞ。」

和也はポンッと私の頭を
叩いて撫でた。

「うん。」

和也は...平気な顔して...
私に何を隠しているの?

─────

「うまいっ!最高っ!」

和也ってこんなにご飯を
美味しそうに食べてくれるっけ?

「何?そんなにじっとみつめちゃって。
俺に見とれてた?」

「なっ何それ!本当に意味わかんなーい。」

こんなめちゃくちゃなこと言うけど...
私は和也が大好き。