和也Side

─トントン

さっきからドアの方からゴソゴソ音が
聞こえると思ったらやと
ノックの音が聞こえた。
きっと玲奈だ。
今日こそは仲直り...したい。

「和也、入ってもいい?]

「えっ!?あっああ。」

俺の声が少し裏声になった。
いつもの玲奈だったらそう聞きながら
勝手に俺の部屋に入ってくるのに
今日は入ってこない。
やっぱり傷つけたのかもしれない。

─ガチャッ

ドアが開くと玲奈がすぐに
喋り始めた。

「和也...あのさ...。」

「何?」

「.....ごめんなさい。」

...?

玲奈が頭を下げている。
何だ?この状況は...?

「ちゃんと最初から言えばよかった。
私ね、和也が1番大好きだよ?」

いっいきなり何だ?///

「それなのにね龍也と会いに
行っちゃって最低だよね。会いに
行った事は本当に反省しているよ?
ごめんなさい。」

「だったら...もう西本とは本当に
何にもないんだよな?」

玲奈は顔をあげてにっこり笑って
「何かあるわけないじゃん。
私達、何もないよ♪私達は、
とっくに壊れたんだから。」と言った。

良かった。
心のそこからただそう思った。

「で...和也は?」

「あ...うーんと...その...な...。」