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「はあ!?お前らバカなのか!?」
朝から大声を出したのは誠。
いつも幸せそうで時々腹立つ。
「うるっせーな。」
今日は玲奈は部活を休んだ。
笹野もなぜか休んでいる。
マネージャーが2人いないだけで
結構大変だな。
「お前のせいだからな。」
「何がだよっ!?」
誠は俺を睨みつけている。
「恵美ちゃんに会えねえじゃねえか!
何とかしてお前ら仲直りしろっ!」
どうせ笹野は玲奈の愚痴を
聞かされているからいないんだ...。
「お前らには...関係ねえし。...
迷惑は、かけねえつもりだから
安心しろよ。」
あまり大事にはしたくないし。
「別に迷惑はかけていいっつーの。」
「は?」
─バンッ
誠が矢を打ってからこっちを見た。
「俺には迷惑かけていいから仲直り
はやくしろよ?お前ら笑っているほうが
絶対いいからさ。たぶん恵美ちゃんも
いま大倉に似たようなこと
言ってるんだろーし。」
「んだよ...。それ...。」
誠は凄くうるせえし腹立つし...
けど...誠も大事な奴の1人なんだよな...。