「はひじゃないっ!
龍也くんとは何話したの?」

あ、それいうの忘れてた。

「えーとね.....。」

私はフル回転で昨日のことを
思い出していく。

たしか昨日.....


「龍也...あの...さ。」

「俺から話したい。いい?」

「う...ん?」

何で私あのときあんなに
緊張してたんだろう。

「もし俺が記憶を取り戻したら
大倉はどうする?」

「...まさか...思い出したの?」

なんだか手が震えていた。

「いいや。でも...こうして
大倉と話していると見た事ない
大倉が頭の中から出てくるんだ。」

「それは...「これってもしかしたら
少しずつ思い出しているんじゃねえ
かなって思って...さ。」

なんとなく龍也も震えているように
見えた。

「...もう終わったことだよ?」

龍也は私の発言を聞いて
黙って下をむいた。

私はソレを気にしないでまだ
続ける。

「私たちの...思い出に...なったはず。」

「何も知らねえ折れは思い出になんか
できねえよ。」

龍也は思いっきり机を叩いた。
周りは私たちを見て恋人が喧嘩している
だとかコソコソ話している。

「...忘れて。私に関すること全部を。」

「...そんなに...大宮が好き?」

そんなの...答えは決まってるよ。