｢やっ...だめっ!意地悪!この俺様!」

｢でも､好きなんだろ?」

｢う゛.....｡｣
ずるいよ｡和也はずるすぎる。

｢じゃ､上向いて｡｣

｢何よ?」

｢いいからいいから｡｣

そういわれて上を向いた。

｢あっっ!!」

ちょうど空を見上げた時に
流れ星があった。

｢あー...願い事できなかった...｡｣

｢ふっ｡俺は出来たけどな｡｣

｢なんて?」

｢ばか野郎｡言ったら叶わねーだろ｡｣

｢けちーっ!」

｢玲奈...願い事今言えよ｡｣

｢流れ星ないんだし意味ないよー｡｣

いつも流れ星は見つけても
すぐにどこかへいってしまう。

｢大丈夫｡だって俺が流れ星に玲奈の願いが叶うように頼んでおいたんだから｡｣

｢あっ､言ったじゃん!」

｢いいの｡それとこれは別｡玲奈はとろくさいんだからどうせ無理だって思って俺が願い事したんだから有難く思えよ｡｣

何それ...。

｢はっはずかしいでしょ｡｣

｢いいから｡｣

｢う...ん｡...と...ますように...｡｣

｢...聞こえねーよ｡｣