──────
「はあ─...。」
この公園で私は和也にキスされた。
あれは何でなの?
私の...夢?
あのときの記憶は全然ない。ただキスされたって事だけが私の胸の中に残っている。
「あーあ.....。」
私は大きなため息をついた。
「でっけーあくびだな。」
なん...で...?
どうして...いるの?
ねえ、和也...何でなのよ?
「フッフラれたの?」
私...最低だ。
「ひでーな。俺がフラれると思うか?」
「...思う。」
「俺はフラれたことねーんだよ!ばかっ。...まあ今まで1度もコクったことねーけど...な。」
「そ.....。だったらさっさとコクってきてその子私に会わせてよ。」
「うっせ。今からコクるとこなんだよ。」
「ふーん。さっさと行けば?もう暗くなっちゃうよ?」
私...可愛くなさすぎ.....。
「分からず屋。」
「っっ!また何よっ!?どうせ私は...んっ.....。」
何で...?
スキでもないくせに...何でよ?
「玲奈.....。」
「ばか。」
「....。」
何でこんな事...もう抑えきれなくなっちゃうよ。
「和也...私っ...んんっ...。」
言わせてよ...。ダメなの?
「和也...だから...」
フラれてもいい...。伝えたい...。
この気持ち...

