涙がながれてきそうになったから私は空を見上げた。

空には星が沢山あって...
キレイだった。

でも空はやっぱり滲んでいて─...

「玲奈...腹でも痛いのか?泣いてる...「泣いてないっ!」

「玲...奈??」

「泣いてなんか...ないよっ!」

「泣いてる...じゃねーか。」

「泣いて...ないから...そんなに見ないで...ょ。」

「泣いてんのにほっとけるかばか!」

「なっなによ...和也には関係ないでしょっ!?」

どうして私はこんなに素直になれないんだろう─.....?
いつも意地はってばっかで.....。

「分からず屋っ!!!」

分からず屋.....?誰が...?私がっ!?

「はあ!?私が?何で「分からず屋だから分からず屋って言ったんだよっ。すぐウソつくし自分が泣いているときは気づかないフリをする。だから分からず屋なんだよっ!俺よりずーっとずーっと玲奈の方が分からず屋だっっ!」

「なっ何よソレ!」

「あ、やっとこっち向いた。」

「.....へ?」

何でスキな子いるくせに私にこんなに優しくしてるのよ.....。
何でこんな笑顔私にみせてくるのよ.....。間違ってるよ。分からず屋なのは和也だよ。和也のせいでこんなに泣いて苦しんでいるのに...そんな笑顔見せられたら私─、私─...

「玲奈はいつでも笑ってなきゃな。暗い顔してたら幽霊みたいで俺が怖いからさ。」

「なっ何それ!ひどっ!」

ほんと.....和也はひどいよ。