でもなんだかすごく玲奈にはいいたくない─...。

さっきからイライラが抑えられない。

自分をコントロールできない。

だめだ─...俺。

──────

「ただいま...。」

「おかえり...。」

家に帰ると玲奈が暗い顔をして出てきた。

「どした??電気もつけてねーし...。」

「...。」

「玲奈...??」

「和也...。」

「ん??」

「ウッ...私...ウッウッ...。」

玲奈はいきなり泣き出した。

「ちょっ...?!玲奈!?どした??」

玲奈は俺にしがみついてきた。

「ウッ...もう...やらょ...。」

「...。」

「無理...ウッ...わた...し無理だった...。もう龍也の...ウッッ...こと...み...れなぃ。」

「玲奈...。」

でもこのとき俺は最低だった。今、玲奈が言ったことを少し嬉しく感じてしまったから─...。

最低な奴だな...。