ずっと─...ずっと─...。

この体温がずっといれば─...

だからこのまま抱きしめたままでいて...。

ん...?“抱きしめられたまま”...??

私...もしかして...いま...和也に
だっ抱きしめられてる...?!///

「ひゃっひゃっ///かっ...かず...///」

和也の腕から離れようとした。
でも全然離れることなんてできない...。

「...和也?///」

すごく力強い...。でも優しい...。

「あっ///わっ悪ぃ...///」

和也もやっと気づいたらしく顔を赤くした。

さっきまでのことが嘘かのように
私たちは離れた。離れた途端急に寂しくなってしまった。欲張りな私...。

「和也...。」

「...ん??」

「ほんとは...私ね...。」

私...何言おうとしてるの...?自分でも全くわからなかった。ただ和也はじっと私のことを見ているだけ。

「ほんとは...龍也...西本龍也は私の元カレなんだよ。」

精一杯の笑顔でそういった。私...今、ちゃんと笑顔でそういえたのかな??