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「玲奈ちゃんっ、この後さ、暇かな...?」
「へっ?! あー、うん。」
いまはもう放課後で教室に残っている人なんて数えるほどしかいなかった。
「したらさ、玲奈ちゃんさちょっとついてきてくれないかなー??」
「うん、いいけど...??」
そういわれて恵美の後をついていった。
すれ違う人はほとんど部活に所属していてユニフォームを着ている人や生徒会の人ばかり。
そして...
「よしっ、ついたあ♪」
って...
「なっなんで...なんで弓道場なの!?」
周りでは袴を着たひとばかりが
弓を持って的にあてている。
的からはとても距離があって当たることがすごいと本気で思った。
こんなに距離があったなんて...
って関心している場合じゃないっっ!
「恵美ってば!」
「なによ~、玲奈ちゃん暇っていったんだしいいじゃん??」

