｢玲奈ちゃんっっ!」
｢めっ恵美...｡」
教室に戻ると恵美がすぐに駆け寄ってきた。
｢いきなりいなくなるからびっくりしたじゃん｡どこ探してもいなくて...｡｣
｢ごめん...ちょっと具合悪くなっちゃって...｡｣
｢そっか｡でも大丈夫??」
｢うんっ､だいじょーぶっ｡｣
そう言ってわたしはピースをつくって恵美に出した。
｢よかった...｡｣
｢ありがとね｡｣
私...ほんとは大丈夫なんかじゃないのに...嘘ついちゃったよ...。“また”...。
ｶﾞﾗﾗﾗﾗｯ...
｢あ─...｡｣
和也が教室に戻ってきた。
でも目はあわなかった。
｢おーっ､和也あああ!」
村上くんは和也の背中を思いっきり叩いて和也はやっと我にかえったような感じだった。
そして先生が入ってきて苦手な生物の時間が始まった。
