俺様王子にご注意を


でも...そんな私を龍也が見ていたなんて...気づきもしなかったんだもん...。

「ウッ...なんなの...ょ。ウッ...ウッ...。」

みんな龍也、龍也って...。

龍也なんて...わたしのことなんか記憶から消えたくせに...。
私のことだけ...消えたくせに...。

もう...忘れたい。 龍也のことを...忘れてしまいたい。

「ウッ...ウッ...。」

「うるせーな。」

え...??

「何泣いてんだよ??」

なんで...??

「ここ俺の場所なんだけど。」

どうして...いるの??

「せっかく気持ちよく寝てたのによ。」

「なっなっなんで...和也が...。って...ここ屋上??」

上を向くときれいな青空だけがあった。雲1つないきれいなアオゾラ...。

私...屋上まできてたんだ...。

夢中で走ってたからもうよくわからなかった。

「お前こそ何してるわけ??授業さぼってんの??」

「あっあんたと一緒にしないでよっ!もう昼休みだしっっ!」

「ふーん。んで、なんで1人で屋上まできたわけ??」

「わっ私は...「それで、なんで泣いているわけ??」

「なっ泣いてなんか...なぃ...。」

ほんとはウソ。誰もが見ただけで泣いてるってわかる。でもいまは...泣いてないっていいたかった...。