俺様王子にご注意を


『やっばーい///』

ドアはもう女子でふさがれていて廊下にも出れなさそう。

せっかく龍也に会わないですんだのに...。

中3のときは私のお母さんが勝手にクラスを離すように学校に言っていたから廊下でちょっとすれ違うだけだった。でも私も中々廊下にでないようにしてたし...。あっちもでないようにしていたからすんだのに...。やっぱ同じクラスっていたいな。

『ねぇねぇ、龍也くぅん。龍也くんは中学校で好きな人とかいたのぉ??』

うるさい...

『彼女とかいたことあるのぉ??』

耳に雑音ばかり入ってくる...。

『ねー、どんな子がタイプなわけ??』

こんなとこから早く抜け出したい...。

『お弁当ってお母さんが作ってるの??もし良かったらあたしが作ってくる??てか作ってきてもいいかな??』

もう散々だよ...。

『えー、うちも作れるんだけどっっ!』

やだ...

『てかさ、今日うちらとカラオケいかん??』

もう...限界。

「ちょっ、玲奈ちゃんっっ!」

私は教室から走って出て行った。

途中で色んな人とぶつかったけどとにかく1秒でも早くあの教室から離れたくて周りをみずに突っ走った。