でもどうして...なんで龍也がいるの...??
龍也だったらもっと上の高校にいけたんじゃないの...??
もしかして...“あの事故”のせい...??
「えー、西本はこの間まで入院していたから少し勉強がわからないとこがあるかもしれんがみんな協力すること。あと西本もわからないとこがあったらばんばんみんなに聞けよ。」
『はーい』
そう言って先生は教室から出て行った。
これからどうしよう...。
龍也と同じ学校で同じクラスなんて絶対無理...。
私がむりっっ...。
やだよ...。
「いな...ちゃん...れぃ...玲奈ちゃんっ!」
ハッ...
「めぐ...み??」
どうして目の前に恵美が...
「玲奈ちゃん...あの...さ、もしかしてだけど...あの...大丈夫...かな??」
恵美は心配そうな顔で私の顔を覗き込んできた。
「なっなにがー??全然大丈夫なんだけどーはははっ...。」
どんなに作り笑いをしてもきっと恵美にはばれてしまっているだろう。でも今の私はそんな素直にはなれないよ。ごめんね、恵美。
「玲奈ちゃん...もう昼休みだよ??」
「はひ...??」
時計を見るともう昼休みになっていた。
そっか。ぼーっとしてたからか...。
明日はちゃんと授業聞かなきゃ...。
『きゃーっ///かっこよすぎぃ///やっばーい///』
ドアのほうでは色んなクラスから龍也を見にきた女子がいっぱいいる。
もう人気者か...。相変わらずだな...。

