「う...ん。」
「だったらさ、今日話しかけてみたらどうかな??」
「きょっ今日!??」
「うん。」
恵美は真剣な顔をして言った。
「むっ無理!何言ってる訳??無理に決まってるでしょ。だから私はこうやって相談しているんだから...。」
「うん。だからわたしはこうしてアドバイスしているんだよ。」
「う゛...。」
「ね??」
恵美は勝ったような表情でにやにやしながら立ち上がって私を見下ろした。
「恵美─!」
「なあに??」
「やっぱむ...「だめっ!」
「え...??」
「玲奈ちゃんはすぐそうやってなにもかも逃げようとするからいけないんだよ。わかってるでしょ??」
「そんなの...わかってるもん...。恵美に言われなくたってわかってるからっっ!!」
「玲奈...ちゃん??」
「あ...ごめん、つい興奮しちゃって...。」
これが私のいけないところ...。
「ううん...私こそ...ごめん。」
「ううん...。」
そしてそのまま恵美とは何も話さないで
一緒に教室までは戻ったけど...。
帰りは恵美が委員会があって別の友達と一緒に帰った。

