「ごめん...な。」

なんで...?
どうして和也が謝るの...??

誰も悪いことなんてしていない。

ただ愛しているだけ。

大事な人の事を思っているだけなのに...。

「どうして...謝るの??」

「俺は─っ...。」

ドキッドキ...

だめだ。どきどきが止まらない。

なんで...??

「かず...なり...。」

「な─...俺どうすればいーんだ??」

その目はさっきと違って
光も何も入っていない
寂しい目をしていた。

「...あの...さ。」

すると和也は私の肩にてをおいた。

「和也...??」

どんどん顔が近づいてくる...。

「和也...んっ...んんっ...。」

気がつくと目の前は和也の瞳だけだった。


私のファーストキスは
和也に奪われたのだった...。