「いつからでもいーだろっ!そんなことっ!いい歳こいたババアが何言ってんだよ!しかも他人にまで...。情けねぇよっ!かっこわりーよっ!」

「かっこ悪くてもいいっ!私はあの人を愛しているんだからっっ!」

「母さんだまされてるんじゃねーのか??」

パシンッッ...

「っっ─...。」

「かっ和也!」

和也は頬を押さえて家から勢い良く
飛び出していった。

「おばさんっっ!」

おばさんは横を向いて泣いていた。

「かっ和也!!」

もう一度和也の名前を呼んで
私も家から飛び出していった。

「和也っっ!」

和也の後姿が小さく見えた。

だいぶ遠くにいるようだった。

追いかけても─...追いかけても─...
私達の距離は縮まるばかりか
遠ざかっている...。

そしていきなり和也の姿が見えなくなった。