俺様王子にご注意を


玲奈Side

「もー、和也ったらなんなのかしら。いっつも帰ってきたらあーやって機嫌が悪いのよねー。」

「そっそうなんですか...。」

「明日から学校がまた始まるっていうのにあの子ったらどーするのかしらね。」

そう言っておばさんは苦笑いした。

「どうして─...。」

「え...?」おばさんは首をかしげた。

「あっ...あの...。」

「ん??」
優しそうな顔でおばさんは私のことを
見てきた。

キレイな瞳...。

こんなに優しそうなのに...。

「おばさん─...昨日何してたんですか??」

「え??」

「あっ...その...なっなんでもないです...。」

「そっそう...。」

そしてそのままおばさんがTVをつけて
私は黙ってソファにすわった。