「でもやっぱ玲奈だってツライよな。」

「え...?私が??」

「父さんの記憶なんもねーんだろ??」

「うん...。でも写真だけ1枚持っているんだ。」

「写真...?」

「うん...私が赤ちゃんで生まれた直後の写真だけど...。私のことちゃんと抱っこしていてくれてるんだ...。」

「そっか...。」

「うん...。」

「なんか色々思い出させちゃってごめんな。」

「ううん。」

和也が珍しく謝った。

和也はいつも俺様なのに...。

ただ...いまこうして和也と2人で
いるのは...すごく落ち着いた。

「じゃ、そろそろ寝るか。」

「うん...。」

「寂しいなら一緒に寝てやるか?」

「はっはあ?!///ふざけてんの?」

「ぷっ、玲奈すぐまぢになんなー」

「うっうるさい///」

「もう夜なんだし静かにしろよっ。
じゃ、おやすみ。」

「うん...おやすみ。」