―東神社。 そこでは赤い浴衣姿の杉並が立っていた。 俺は小走りで杉並の元へ向かう。 「ごめん、待った?」 「ううん」 俺を見て嬉しそうに首を振る杉並。 なんだか照れる。 「じゃあ行こうか」 急に緊張してきた俺は ぎこちなく言った。