そしてあたしは家の前に突っ立ったまま、動けなかった。 「愛実ちゃん?どうかした?」 洋が不思議そうにあたしを見る。 「なんでも、ない……」 さっきよりもまた緩くなってしまった二人の繋がり。 ただ、引っ掛かっているようなものだ。