甘すぎて溶けちゃいそう。【短編・完】




そしてあたしは家の前に突っ立ったまま、動けなかった。




「愛実ちゃん?どうかした?」



洋が不思議そうにあたしを見る。



「なんでも、ない……」



さっきよりもまた緩くなってしまった二人の繋がり。


ただ、引っ掛かっているようなものだ。