「愛実ちゃん?何考えてんの?」 「あ、えっと……」 洋のことを考えてた、なんて恥ずかしくて言えないよ…… 「愛実ちゃん?」 洋が、愛実ちゃんって呼ぶ声が心地好い。 「もー。また眠くなってる?」 「…そう、かも。」 「ほら、ちゃんと手、繋いで。」 きゅ、と洋の手に力が入る。