祐雫の初恋


 レストランの扉を出た瞬間から麗華は、大粒の涙を流していた。

 涙を流しながら、人目も気にせずに真っ直ぐ前を向いて歩いた。

 星降る夜でありながら、

麗華は、闇の世界に入り込んだような気分に陥っていた。