「しのさん、美味しゅうございました。 ご馳走さまでございました」 祐雫は、頬を染めて、詩乃に一礼する。 「どういたしまして。 お嬢さま、お気をつけてお帰りくださいませ」 詩乃は、テラスに出て円卓を片付けながら、 祐雫に手を振って見送った。 「はい。ごめんくださいませ」 詩乃に見送られて、 慶志朗と祐雫は、仲良く並んで森の中を歩いた。