慶志朗は、雷鳴に背中を押される形で、 祐雫に口づけをしてしまった自身に驚いていた。 雷を怖がる祐雫が大層愛おしく感じられ、思わず口づけていた。 祐雫は、一瞬ビクッと動揺しながらも、 そのまま両腕を背中に回して、慶志朗を受け入れていた。 慶志朗の心に、祐雫への真実の愛が芽生えた瞬間でもあった。