何故神は……友梨にばかり苦行を与え続けるのだろうか。 芳情院は、友梨に気付かれないように心の中で溜息をつく。 神よ あなたの娘は、いつまでも純粋で清らかなままだ。 もう今以上……彼女を苦しめるのはやめてくれ。 苦しそうに呻き悶える姿を、オレは今以上、見続けられる自信がない。 それを愛情がないと言うなら、勝手に思ってくれていい。 オレはオレなりの方法で 友梨を守り、愛してゆく……