「……」


慌てて友梨が頭を下げると、和音は優しく笑みを返してから頭を下げる。


友梨はもう一度頭を下げてから窓辺から離れ、和音から姿を隠す様に壁際のソファーへと腰を下ろした。


芳情院以外の男性との接触が極端に少ない友梨は、和音と視線が合っただけで悪い事をしている気分になってしまった。


何となく罪悪感が芽生え、首から下げたロザリオを握りしめる。




ほんの少しだけ

息が、苦しい。