友梨はソファーに腰を降ろした芳情院に、甘えるように寄りかかる。 「ああ、ありがとう。友梨こそ、傷は痛まないかい?」 そっと友梨の肩に腕を回す芳情院。 「ええ、大丈夫。早く治して…日本に帰らなきゃ…」 でないと…きっと 何かきっと、よくない事が起こる。 何か、きっと……