つないだ小指

「告白だろ、

 春日に 俺が好き、とか

 婚約は辞めないと宣言した上、

 傍に居ないから不安なんて言ってくれちゃってさ。

 俺嬉しくって舞い上がっちゃって、

 うっかり婚約解消なんていっちゃったんだけど。

 ごめん、そこが、菜々美のツボだったみたいだな。

 謝る。深い意味はなかった。俺の失言。」


「え、私告白してたの。?失言って。。怒ってたのかと、」


「追いかけてきたと思ったら、もっと縛ってなんてさ~!!  

 いいのかよって感じだろ。

 菜々美、そんなに俺が好きなんだね~!!!」


キャ~何すごいこと言っちゃってんの私。


「あ、でもいいの菜々美?もう待ってあげられなくなっちゃたよ。

 多分今頃社内メ-ルで正式な文書回っちゃったと思う。

 俺は清里に戻らなくっちゃだけど、菜々美本社で大丈夫?」


いいも、悪いもない。 

自分で大騒ぎしてぶっちゃけちゃったんだもん。


「自業自得です。」


連休明けどんな顔して会社行けばいいんだろう。は~

でも、なんか憑きもの落ちたって感じ?

『私は郁人が好き』それはゆるぎない事実。

きっと、誰かに背中を押して欲しかったんだと思う。

あろうことか自分で押しちゃって。

私って何者よ~

結城パパは今頃困ってるんだろうな。