つないだ小指

少し遅れてラボに戻ると。

遅いぞと春日が声を掛けてきた。

郁人には直属の上司である春日には話すように言われたので、

「遅れてすみません、室長少々お時間いただけますか。」

「うん、ここで話せないことなんだね。」

「はい。」

「じゃ、会議室で。」

「設楽さん、荒川君遅れたうえにすみません、室長借ります。」

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