つないだ小指

ビックリした顔で振り返った春日が、

「昼休み、飯でも食いに行くか?」と言った。

「いやいや、いい大丈夫!大丈夫だから!!」

あわてて断った。郁人が会社に居るのに誤解とか絶対いやだから。

「~ん。わかった。」春日はそのまま実験室に入って行った。

その日、工場が連休のため新しい依頼は入っていないので、

継続中の実験のみで、午前中で作業が終わった。

私は、みんなにお茶を入れた。


「よかったらどうぞ。」


「ありがとう!佐伯さんの入れるお茶はおいしいから。

こういう子お嫁さんにもらいなさい荒川君。」


「そうですね、すぐにでも貰いたいです。来てください佐伯さん!

 独り身はつらいです。」


「売約済みだ荒川。俺が貰う。」


「キャ-ライバルね!!」


「荒川さん、室長、設楽さん!からかうと二度と入れてあげませんよ。」///

 時計を見ると11時半。会議そろそろ終わるな。大丈夫かな?

 郁人が昨日言ってたことが気になっていた。

 多少覚悟するってどういうことかな

あ。bbbbbbb

あ、メ-ルだ、。ちらっと画面を見る。郁人からだ

トイレに行ってメ-ルを開く。


「会議終わった話があるから昼休み会長室に来て。」

!!

家に戻る前に話すってことは、緊急性のある話なんだ。


不安が膨らむ。