「愛菜のことは無理するな。

 住み込みで面倒見てくれる人手配してあるから。

 会社も入ったばかりだ、

 わがままはできないだろうから、

 仕事優先で行け。

 菜々美は、ちゃんと頑張れるはずだ
 
 期待してるよ。」


郁人カッコイイ思わず見惚れてしまう。

せっかく気持ちが繋がったと思ったのにさみしいよ。


郁人ぉつらいよぉ、寂しいよぉ頭では分かってるけど、だけど。。。


酔っているせいかボロボロ涙が止まらなくなってしまった。ごめん分かってる


よ。ちゃんと分かってるんだよ。困らせたくないよ。泣いちゃだめだ。


「菜々美泣くなっ、土日帰れるときは帰るから。

 有給も摂れるからなんかあったら飛んで帰る。

 高速飛ばせばすぐだ。

 本社に出張することもあるからその時は帰るし、

 なっ、泣くなよ。」


止まれ涙、ついでに時間も止まって!


「郁人ぉ、、、、、、」



郁人の顔がぼやけて、ゆがんだ。


そのまま意識が飛んだ。




「菜々美!?」

消えていく意識の中で郁人の声がした。



ごめん郁人



「夢だったらよかったのに。」