郁人が、フッとやさしく笑う。

「いいよ。菜々美がかわいいから許す。でもこれが最後、もう許さないから。」


「ヤキモチ妬いてくれてうれしいな。私だけの郁人だって気がする。」


「俺は妬きたくないんだけど。」


「はい、ごめんなさい。」


「罰としてもう一回ね。」


「え、だから無理だってば~。」


「却下!」


郁人は私を押し倒した。


「無理だって~」





優しい郁人、


焼もち妬く郁人、


あなたは、本当に私でいいの?。


甘い痛みが私の中に広がって行った。




郁人好き。