郁人の愛し方に翻弄されて何度も何度も波に浚われてしまった。


未だ二度目なのに、激しすぎるよ。


息が収まったころ郁人がぎゅっと抱きしめてきた。


「郁人もおっ無理。無理だから~。」


くすっと笑って「何が?」と聞いてきた


「いじわるだ~。」郁人Sなの?って聞いてやりたい。


「もう、絶対触らせないからっ郁人の莫迦。」


「ごめん、春日にヤキモチ妬いた。俺以外の男にあんな笑顔向けるなよ。」


赤くなりながら、拗ねた顔をする。

郁人のこんな顔見たことないよ。かわいい。



「郁人ってヤキモチとか妬かないと思ってた。」


「妬かせた人間のいうセリフかな?


 会いたくてたまらなかったのに、

 俺そっちのけで春日とジャレてて平気なわけないじゃないか。」



「うん、ごめんなさい。反省してる。でも、誤解だから何もないから。


 この間一度だけ結城パパもいないときに、

 
 カレ-余っちゃって食べてもらっただけなの。


 春日こんな甘いカレ-初めて食べたって言ってタバスコ入れたんだよ。


 ひどいよね。」


郁人が顔をしかめる。


「あ、これもダメだった?ごめん。郁人が春日に貝殻持たせた時だよ。」