つないだ小指

特別のお化粧を施され、

この日のためのドレスに身を包む。

「準備はいい?」


「OK!]


「綺麗だ。」


「郁人もかっこいいよ。」


郁人の差し出した右手に腕を絡める。


「なあ、菜々美俺たちって小1の時結婚しようって約束したよね。」


「え、そうだっけ。」


「酷いな、その日から俺は必至で菜々美にくっついてたのに。」


「くすっ、覚えてるよ。あの頃の郁人ちっちゃくて可愛かった。」


「菜々美は、でかかった。」


「だね、いつの間にか抜かされちゃったけどね。」


「6年の4月だよ。俺嬉しくて日記に書いた。」


「あ、わたし悔しくって家で泣いたんだ。」


「あの頃スキ-言ったのは覚えてる?」


「あ、脳振とうで運ばれた。」


「俺、あの時幼馴染としてでなく菜々美に恋したんだ。」


「え~?なんで。」


「あなた誰ですか?っていわれたの。」


「それでなんで好きになったの?」


「さあな、菜々美のあどけない顔が俺の心掴んじゃったのかな。」

郁人はニッと笑って


「今も掴まれっぱなし。」と言った。