「ま、まだ寝てるだけじゃないかな?」 そう言った寛子の声も震えていた。 「とにかく、部屋に行ってみよう」 真奈の言葉に全員が頷き、達也の部屋まで行く。 「パパ? もう朝だよ?」 ドアをノックして、菜々が声をかける。 だけど、いくら声をかけても返事がない。 全員の頭の中には、嫌な予感が広がった。