理由を聞いても、答えてくれない。 逢うな、の一点張り。 だから菜々は、それに逆らい続けていた。 理由が分からない限り、それに従う必要はないと思ったから。 だけど、そう逆らうたび、顔や身体中を殴られる。 殴られたあと、すぐに態度が変わって謝ってくる。 やりすぎたとばかりに、焦った表情で。 でも、また繰り返す。 何が何だか分からないまま、そんな毎日を過ごしていた。 それを菜々は、誰にも言わずにいた。 彼氏にも、もちろん優梨にも。