「食事はバイキング形式になっていた。 けど、咲子さん以外は何ともないから、大皿に毒が入ってた訳じゃないよね?」 寛子も辺りを見渡しながら言う。 寛子は、毎日小説を2冊以上読むミステリー好きだった。 「おそらく、咲子さんに近づいて取り皿に入れたんだと思う」 真奈と寛子が事件についてアレコレ話す傍らで、菜々は泣いていた。