「私、トイレに行ってから行くから、先行ってて」 優梨はそう言って、トイレに入って行った。 「じゃあ、うちらは先に行きますか」 明るい寛子の声で、他の全員が優梨の部屋を出て、大広間に向かった。 それを見て、優梨はトイレから出て来た。 トイレに行きたいなんて嘘。 ただ、健二と一緒にいるのが嫌だっただけ。