何も分からない状況で不安の中、明るい声が部屋の外から聞こえた。 「菜々? 入っていいよ」 優梨が返事をすると、菜々が部屋に入って来た。 菜々しかいないと思っていたのに、隣には男が一緒にいた。 「優梨ちゃん、紹介するね! この人が、あたしの彼氏の鈴木健二くん」 隣にいた男性を、笑顔で紹介した。 それとは逆に、優梨の表情は驚き、青ざめていった。