これ以上は無駄だと判断したのか、優梨に手錠をかけ歩き出した。 犯人であることは、隠さなかったから。 真奈たちは、それを静かに見ているだけだった。 その時、ふと優梨が立ち止まった。 そして、真奈たちの方へ振り返った。 「ごめんね……。 ありがとう……」 それだけを言うと、パトカーに乗り込み行ってしまった。 そのとたん、菜々が泣き出した。 それを真奈が慰める。