優梨は、何かを考え込んでいた。 そのうち昼近くになって、ようやく警察が来た。 だから、はっきりしたことは聞けず仕舞いだった。 警察からその場で、簡単な事情聴取を受けた。 優梨は、警察の質問に“はい”としか答えなかった。 さっき全員に話したような、事件を起こした理由も言わなかった。 何を考えているのか分からないけど、頑なに黙っていた。 それに困り果てた警察は、真奈たちに聞いた。 だけど、示し合わせたように、誰1人として口を割らなかった。