それは、彩の声だった。 いつの間にか、起きていたのだ。 その姿を見て、全員がほっとした。 そんな彩をちらっと見て、優梨は話し出す。 「みんながここに着いた時…… イヤ、この計画を実行すると決めて、ここで下準備をした時点で、私はもう戻れなかった」 悲しそうに言う。 「最初の事件の毒は、仕込んでいたんだ。 バイキングではあったけど、使う食器は決められていたでしょ? あれにもう、仕込んであったんだ」