一通り話しを終え、一息吐くと、健二が不機嫌そうに聞く。 「あのさ、まだ全て話してねぇよな? 麻衣のこと。 理由は?」 その不機嫌そうな表情に、優梨は少しだけ怯んだ。 ちょっと怖かったから。 だけど、それは仕方のないことだった。 健二にとって、1番そうであって欲しくない人が犯人だったから。 「私、最初は、麻衣と彩を殺すつもりはなかった。 ターゲットは違う人だった」 「えっ? じゃあ、何で麻衣は殺されたの!?」