「間違いなく、菜々の両親と呼ばれるヤツらが殺したんだ!」 優梨の目が鋭くなった。 睨み付けるような目。 今でも2人が憎いみたいだ。 「それを知った時、私は独りじゃないと知った。 血が繋がっている子がいることが、嬉しかった。 でも、同時に犯人が殺したいほど憎かった。 私の人生を滅茶苦茶にしたヤツらが。 この時からだよ。 アイツらに殺意が芽生えたのは」 優梨は、グッと手を握りしめた。 手のひらに爪のあとがつくぐらい、力強く。