「だけど、いくら調べても私の過去はあっても、もう1人は存在しないかの様に何も残っていなかった。 やっぱり気のせいかと思ったけど、気になったし、絶対私に関係があると思った。 それを調べているうちに、両親と一緒にいることが少なくなった。 だから、助けられなかった……」 手をギュッと握りしめた。 悔しさが溢れ出ている。