「それは、後から植え付けられたものじゃない? そう考えたら、この金額だって頷けた。 でも次は、こんな金額をどうやって貯めたか、疑問に思った」 「確かに。 菜々んちは、普通のサラリーマン家庭。 母親は昔、パートしていたけど、5年前には専業主婦だったんだよな?」 健二が確認するように、菜々に聞く。 それに菜々も頷く。 「やっぱりそうだよね。 それで、この日記を発見した。 お祖母様が亡くなったって」