Prisoner of Love




「そう。
この館の主でもあるし、この旅行の主催者でもあるよ」




その言葉に真奈は落胆する。


そして、ちらっと横たわる彩を見た。


ピクリとも動かず、死んでいるようにも見える。




「あ、大丈夫。
彩は死んでいないよ。
ただ眠っているだけ」




真奈の視線に気付き、優梨は淡々と答える。


少しも悪びれた様子がない。




「どうして、こんなことをしたの?」




訴えるように優梨を見る。


真奈の方が泣きそうだった。