だけど、こんな時に限って定時間際に仕事が入って来る。


それでは、終わるはずもない。



菜々は、ポケットから携帯を取り出し、急いでメールを打った。




《ごめん!
仕事終わらなくて……。
ちょっと遅れるね!》




何も言わずに遅刻はまずいと思って、遅れる連絡をした。


そしたらすぐ、返事が来た。




《了解。
ゆっくりでいいよ~》




そんな優しい言葉が書いてあった。


そんな言葉に甘えつつも、急いで仕事を片付けた。


少しでも、早く行けるように。