真奈と寛子は、不思議に思いながらも部屋に戻った。 真奈はもう1度、手帳を見る。 「やっぱり、勘違いなんかな?」 首を傾げながら寛子が呟く。 「違うと思う。 菜々ちゃんは、本当に知らないんじゃないかな。 ここ、見て」 真奈はそう言って、さっきの日記の部分を寛子に見せた。 日記の最後に数字が書いてあり、円マークも書いてある。 金額みたいだ。